Re.My_little_sister (44話)

44)
「あんっ、あ、あん、あ、あ、あ、いっ、いいっ」
全裸の麻衣は、あいつに組み敷かれるようにして、僕の目の前で抱かれていた。
「すご、すごいぃぃぃ、あんっ、あん、あん、せ、先輩っ、あっ、あい、い、あぁぁぁ」
「ほら麻衣、感じてる顔、もっとよく見せてみろ」
「当たる、当たるのぉ、麻衣の感じるとこに、あ、あっ、そそそこっ、や、ダメ、いっちゃうっ、きちゃうっ!」
猿轡を噛まされた僕は「んんー、んー、んぐー」と唸り声を上げるだけ。イスに身体ごと括り付けられていて身動きもままならない。
「先輩っ、先輩、あー、あぁー、奥に、奥に届いてるっ」
ベッドの上で、正常位の体勢。がっちりとした体格の久保が覆い被さっていて、小柄な麻衣の身体は押し潰されているように見える。小ぶりな麻衣の、初めて目の当たりにする僕の妹のおっぱいも無残に押し潰されている。
「なにが届いてるんだよ」
可愛らしい舌足らずな声色はそのままに歓喜の喘ぎを続ける麻衣とは対照的に、あいつは余裕綽々の態度。
「先輩のぉ、先輩のっおおっ、おっきいぃのが届いちゃってるのぉぉぉ」
麻衣の両手首をベッドに、まるで磔にするかのように押し付け、激しく腰を僕の妹に撃ち付けている。
「ダメ、ダメ、麻衣っ、またダメになっちゃうっ、白くなっちゃうよぉぉぉっ」
麻衣は眉間に皺を寄せ、身動きの出来ない全身にびっしりと玉の汗を浮かべている。苦しげに呻いているようにも見えるが、しかし実際、僕の妹の可愛らしい小さな唇から漏れ聞こえるのは、紛れもなく女の喘ぎ声。僕が初めて聞く、麻衣の女の声だった。
「いいだろう? 麻衣、俺に抱かれるのは気持ちいいだろう?」
「いっ、いい、いいですぅ、あふ、んっ、あんっ」
「俺に抱かれるのは好きか?」
「好き、好きぃいいっ、いいっ、大好きっ、あっい、いっちゃいそっ、あ」
くそっ、くそっ、くそーっ!
「麻衣、俺のことは好きか?」
「好きっ、先輩のこと好きっ、だ、だか、あっら、い、い、いっ」
麻衣っ、麻衣っ、麻衣―っ!
「ほーら、イクときの台詞、忘れんなよ」
「いく、いくっ、麻衣っ、大好きな先輩のおちんちんで逝きますぅぅぅっー!」
くやしい、くやしい、なにもできない自分がくやしいっ!
「逝かせていただきますぅぅぅぅぅぅっーーー!」
麻衣は宙に浮いていた細い脚をあいつの腰に絡ませ、顎を大きく仰け反らせた。
「出されてる、注がれてる、届いてる…、先輩の熱いの、麻衣の中に…、ドクドクって…、あぁぁぁ…、熱いのたくさん入ってくるぅ…」
麻衣は2度3度、上気した身体を痙攣させて果てた。そのままがっくり、意識を失った。
ちくしょー!!!
騙されたままの麻衣を助け出せない自分の不甲斐なさに打ちひしがれた。
ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう…。
「んっ!? んぐっ!」
ベッドの下に、無造作に注射器が一つ、転がっていた。
ま、まさか!? まさかアレは? さっき話していた? アレをまさか、麻衣に!?
呆然とした僕の耳元で、ふいに声がした。
「ねぇねぇ、見てよ、信一。この子、ほーら、自分の妹が抱かれてるの見て、ココ、こんなにおっきくしちゃってるー。自分の妹のセックス見て勃起してるわー」
麗泉院先輩の嘲る言葉が聞こえた。
(つづく)


yuki
2005年09月17日(土) 21時25分50秒 公開
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