double cross 《Satomi-SIDE》 Part01

2010.04.06 Tuesday 18:40
yoshino



 あたしも、忘れられそうにない。
 普段はいたってフツーの彼が、ベッドの上では別人になる。
 そのギャップを思い出すと、たまらない気持ちになる。
 長らく忘れてた気持ち。強い男性に組み敷かれる心地良さ。
 いつもは対等の関係でも、夜の狭間では翻弄されたい、という願望は昔からあった。

「今度、食事に誘ってもいいですか。久坂さんと俺の間で何があったか、ちゃんと話しておきたいので」

 黒木くん、何だか決意の面持ちって感じ。

「いいよ。それで仲直り。そのかわり変な期待しないで」とあたしは答えた。

 そういいつつも、正直な気持ち、もう一度黒木くんに抱かれたいと思ってる。

     ×     ×     ×     ×


249 名前:double cross《Satomi-SIDE》 投稿日:2010/04/02(金) 12:48:43 ID:ZlWScI6D [4/8]

 黒木くんと関係を持ってから、もう半年になる。
 あたし、旦那に嘘ついてる。

「残業減らすんじゃなかったのかよ」
「あ、うん。そのつもりだったけど、うちのチーム、人員の数が厳しいからねー」

 ホントは、願い出通りに仕事の負担は減った。
 残業だっていってる日は、黒木くんと会ってる。

 旦那とのHに満足してなかったわけじゃない。
 心が離れたわけでもない。
 優しく愛してくれるのは、それはそれで心地いいし、気持ちもいい。子供を生むなら、やっぱり彼の子がいい。

 でも、夫や元カレに嫉妬して激しくしてくる黒木くんは、とても刺激的だった。
 ベッドの上で感情をコントロールしきれない彼を見ていると、愛おしい気持ちになる。
 昔は浮気なんて冗談、なんて思ってたけど、罪悪感のあるSEXは麻薬のような味がした。
 一線を越えるか、踏みとどまるか。
 大抵の人は踏みとどまるのだろうけど、あたしは一線を越えてしまった。

「今晩、大丈夫?」

 黒木くんにそういわれると、期待するようになってる。

     ×     ×     ×     ×


250 名前:double cross《Satomi-SIDE》 投稿日:2010/04/02(金) 12:49:36 ID:ZlWScI6D [5/8]

「お前ら、ケンカしてたんじゃなかったの?」

 佐伯課長が訝しげな顔をするほど、傍目に見て黒木くんとの親密度は増していた。
「学生時代からの付き合いはわかるけど、結婚してるんだし、誤解されないようにしろよ」と釘を刺された。

[7] << [9] >>
comments (0)
trackbacks (0)


<< double cross 《Satomi-SIDE》 Part02
もしも僕がエロゲーのモブキャラだったら……(ディーゼルマイン) >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.23R]