double cross 《Satomi-SIDE》 Part01

2010.04.06 Tuesday 18:40
yoshino


「どんなに派手なケンカをしても、耳と首を攻めたら里美は落ちるって、久坂さんが言ってました。
 あのときも、先輩がどうやって感じるか聞かされて、死にたかった」

《あのとき、って…?》

 耳の中に黒木くんの舌が入ってくると、体の力が抜けそうになった。
 私が崩れたのか、それとも黒木くんに押し倒しされたのか。フロアの上に倒れ込む。
 あたしの両足の隙間に、彼の足が割って入る。
 床は冷たいのに、太ももに触れた黒木くんの股間は、熱く、硬くなっているようだった。

      ×      ×     ×     ×


233 名前:double cross《Satomi-SIDE》 投稿日:2010/04/01(木) 16:05:38 ID:GbYVXf2f [1/7]
「やめて、お願い」

 いつもは上から目線なのに、こんなときに強くいえない。
 哀願するあたしの声を彼の唇が塞ぐ。と体の奥のオンナが首をもたげる。
 両手はがっちりと床に釘付けにされて、身動きが取れないでいる。
 あたしが顔を背けると、耳と首にキス。それに反応したら、また唇へのキスの繰り返し。

「いやだってば」
「口ばっかり。全然抵抗してない」

 そういわれて、ドキッとした。
 もう、力が入らなくなってる。
 あたし、少しずつ感じてる。

 いつからか、SEXは義務でするものになってた。
 忘れていた求められる悦びを、体と心が思い出しはじめてる。

「里美さんが卒業する前の最後の合宿」
「?」
「林の中で、久坂先輩とキスしてるの見ました」
「えっ、うそっ」

 ドキッとした。

「もうあんな思い、したくない」
「見たの、あれ?」

 あたしも覚えてる。
 散歩の途中で求められて、誰かに見られたらどうするのって言ったけど、キスされてあっさり流されたこと。

「辛くて、すぐその場を離れた。里美さんがうっとりした顔でキスしてるの、見てられなかった」

 見上げると、黒木くんが泣きそうな顔してた。
 それを見て、少し胸が締め付けられた。

「バック好きなんですよね?」
「ちょっと、何いってるの」
「お尻叩かれると、いい声で鳴くって」

 ――元カレから、どこまで聞かされてるんだろう。
 彼氏は粗野でデリカシーに欠ける人だったけど、こんなことまで他人に話してるなんて思わなかった


234 名前:double cross《Satomi-SIDE》 投稿日:2010/04/01(木) 16:07:07 ID:GbYVXf2f [2/7]

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