double cross 《Satomi-SIDE》 Part01

2010.04.06 Tuesday 18:40
yoshino



 そんなこと言われたら、言葉での抵抗もできなくなる。
 それに“許して”って頼んでやめてもらったことってない。
 ホントは、哀願するあたしを無理やり突き放して欲しい。
 ねじふせられたい。そういうのが好き。長らく忘れていた感情だけど。

 最初に予告された通り、それからたっぷり鳴かされた。
 こんなに乱れたのは、いつ以来か自分でも覚えてない。

「…黒木くん、もう我慢できそうもない……イキそう」

 そういったあたしの唇を黒木くんの唇が塞ぐ。
 スパート間際のディープキス。すごく弱い。これをされるとワケがわからなくなる。
 こんなことまで知られてるのかな。
 手加減なしで突かれて、ついにこらえられなくなった。
 頭が真っ白になって、彼にしがみつき、快感の波が過ぎるのを待つ。

 グッタリ横たわったあたしを、黒木くんが四つんばいになるように促す。

「いよいよ、里美先輩の好きなバックだ」
「いやだよ。好きとか、そんなことないし」
「久坂先輩が里美さんを開発したって、何度も聞かされた。シーツに顔を突っ伏してイクッて知ってる。本当かどうか、確かめてやる」

 怒りに似た思いをぶつけられたような気がした。黒木くん、感情の統制が取れてない。
 バックは、あたしが好きなのではなくて、元カレの久坂くんが好きだっただけなのに。
 ただ、黒木くんはあたしが犯されてるのを聞かされて、ずっとトラウマみたいになっていることはわかった。

「初めてHする相手にお尻向けるのはイヤだよ。そんな恥ずかしいのやだ。お願いだから…」

 傷ついてた黒木くんの気持ちとか、恥ずかしい状況とか、色んなことがない交ぜになって、自然に涙こぼれた。

「……先輩」

 黒木くんが毒気を抜かれたように口ごもる。

「でも俺、このまま帰れない」

 ゴムを外した自身のアレを、あたしの眼前に突きつける。
 それでおさまりがつくならと、彼のモノを丁寧に口で愛した。

「口に出すよ」

 イヤイヤするあたしの髪の毛を掴んで、激しく揺さぶってくる。
 うっ、と呻いてから、黒木くんがあたしの口の中に精を放った。
 最後の一滴まで搾り出すように彼がビクつくと、その度に口の中の液体が濃くなっていく。
 あたしは、全部を口で受け止めたあと、ティッシュの上にそれを吐き出した。

[7] << [9] >>
comments (0)
trackbacks (0)


<< double cross 《Satomi-SIDE》 Part02
もしも僕がエロゲーのモブキャラだったら……(ディーゼルマイン) >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.23R]