double cross 《Satomi-SIDE》 Part01
2010.04.06 Tuesday 18:40
yoshino
× × × ×
247 名前:double cross《Satomi-SIDE》 投稿日:2010/04/02(金) 12:46:56 ID:ZlWScI6D [2/8]
シャワーを浴びて、服を着るまで、会話らしい会話はなかった。
「昔、久坂くんと何があったのか知らないけど、これで満足だった?」
あたしがそういうと、黒木くんがバツの悪そうな顔をする。
熱が冷めたように、普段の彼に戻ってた。
「……スイマセン」
「謝るくらいなら、こんなことして欲しくなかった」
彼は何か言いたそうだったけど、あたしは背中を向けて部屋を出た。
怒っているように見えたかもしれない。
けど、そうじゃなくて、本気になって感じてしまって、どうしていいのかわからなくなったから。
いつも彼に対して上から目線のあたしが、弱い部分を見せてしまった。
外に出たら出たで、旦那のことを思い出す。
どんな顔して会えばいいのか。
足取りは重く、少し歩くたびに考えて立ち止まった。
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248 名前:double cross《Satomi-SIDE》
投稿日:2010/04/02(金) 12:47:58 ID:ZlWScI6D [3/8]
× × × ×
翌日、黒木くんと会社で顔を会わせた。
「昨日は何ていうか、昔の嫉妬とか、すごく積もってるものがあって、やり過ぎでした」
誰もいないのを見計らって、謝ってくる。昨日の荒々しさは微塵もない。
あたしは答えない。
今彼と目を合わせたら、心臓が口から出てきそうな感じ。
本当は会社も休みたかった。
旦那の顔見るのも辛かったし、でもイキナリ休んだら心配するだろうし、仕事する以外に逃げ場がない。
昼前に佐伯課長に呼ばれて、
「残業の件、もうちょっと我慢してくれよ。再来週辺りまでに、成瀬の負担を減らせるよう指示はするから」
「あ、はい」
こうして課長と話している間も、デスクワークしている間も、黒木くんの視線を感じる。
廊下ですれ違ったとき、「もう少しフツーにして!」と声をかけた。
「すいません。成瀬さんには迷惑かけないようにします」
彼は小さくなって頭を下げたけど、
「でも、昨日のこと、忘れられないです」
小声でそう告げられた。
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