double cross 《Satomi-SIDE》 Part02
2010.04.06 Tuesday 18:39
yoshino
黒木くんは何もいわない。
「これ、誰の?」――長い沈黙のあと、黒木くんが口を開いた。
「……」
「旦那のじゃないよ」
「……黒木くんの」
「跪いて、どうするの?」
「……フェラチオ…させられちゃう」
「旦那のモノじゃないのに、いいの?」
「………」
「ダメなんじゃないの? こんなことしちゃ」
「……いけないこと、してる」
「わかってて、跪いてるんだ」
いつも意地悪だけど、今日は何だか違う感じ。
「これにキスして」
「いや、したくなくなった」
「しろよ」
「やだ」
「ほら、味わえ」
顔に押し付けられる。男くさい。
あたしはもったいぶるように、少し躊躇ったふりをしてからキスをする。いつもの儀式。
黒木くんの好みに合わせて、いきなり口に含むようなことはしない。
丹念に周囲を舐め上げる。
「横向いてごらん」
言われて見ると、窓ガラスにギリギリ、黒木くんを愛撫してるあたしの顔が映ってた。
「いやだ」
「見ろよ。いい顔してる」
「誰か見てるかな?」
心配になって、黒木くんに問いかけた。
「旦那が見てるかもね。もしそうだったら、どうする?」
「……彼とも、黒木くんとも、終わっちゃう」
「くわえて」
「……はい」
「旦那も知らない里美の本気のフェラ。俺だけが知ってる」
それから、20分くらい。いつもよりずっと長い時間、黒木くんを見上げてた。
× × × ×
272 名前:double cross《Satomi-SIDE》 投稿日:2010/04/03(土) 16:07:29 ID:dovGPrJf [4/24]
愛撫も窓際で。
「ホントに見られちゃうよ」
「恥ずかしいの?」
「恥ずかしいけど、ちょっと燃えるかも」
「一番見られちゃマズイ人、想像して」
「まずい人?」
「誰のこと想像する」
「お父さん」
「不倫の背徳感、台無し」
不意に彼がポケットの中から何か取り出した。
「これ、つけて」
「アイマスク?」
「経験あるでしょ?」
「ないよ」
「へ〜、意外だな」
言われるままにマスクをつけた。
視覚が遮断されて、肌の感覚が鋭敏になった気がする。
耳にキスされると、いつもより敏感になってて、崩れ落ちそうになった。
「黒木くん、立ってられないよ」
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