double cross 《Satomi-SIDE》 Part02

2010.04.06 Tuesday 18:39
yoshino



 黒木くんが搾り出すように言った。
 課長が続けて、

「やめてもいいんだけど、そうなると成瀬が困るんじゃない?」
「……!?」
「同僚と不倫。それも大学時代の後輩となると、結婚前から関係があると思われても仕方ない」
「違います」
「旦那にバレりゃ、離婚は当然、二人とも慰謝料請求されて会社もクビだよ」
「……」
「不倫で離婚して、借金抱えて、黒木と二人でやり直すか。それとも――」
「それとも、何ですか」
「黙っているかわりに、俺に朝まで抱かれるか、どっちかだ」
「そんなのヤダ、絶対イヤ」
「黒木とやり直してもいいんだよ。でも、不倫バツイチ嫁なんて、どちらの両親も歓迎しないんじゃないかな」
「……黒木くん、何かいってよ」
 黒木くんが重たそうに口を開く。
「――俺、先輩のこと好きだけど、先輩の家庭を壊したくはない…です」

 あたしを抱いて、自信をつけてた黒木くんと違う。
 学生サークル時代、あたしの元カレと一緒のときみたいなおどおどした雰囲気になってる。

「それって、課長に抱かれろってこと!?」
「……いや…」

 黒木くんが何かいいかけたところで、課長が遮った。

「黒木、愛撫がお留守だぞ」
「……はい」
「あっ、だめ! やめて、お願い!」

 命じられて、黒木くんの手と唇が熱を帯びてくる。
 必死に閉じたふとももの隙間に、黒木くんの手が侵入してくる。
 アッという間に弱点を捉えられた。


278 名前:double cross《Satomi-SIDE》 投稿日:2010/04/03(土) 16:17:29 ID:dovGPrJf [10/24]

「いやっ」

 あたしが翻弄されるのを見てか、課長は笑ってるみたい。

「前から思ってたけど、いい足してるね。太ももの付け根まで見るのははじめてだけど」
「やらしー目であたしのこと見てたんだ」
「独身の頃から会社じゃ目立ってたし、人妻になってさらに色っぽくなったって男どもはいってるよ。
 チャンスがあれば、可愛がってやりたい。誰かの女ならなおさら。男なんてそんなもんだ」

 手が、あたしの太ももに触れた。
 しっとりした手。感触で、黒木くんじゃないってわかる。

「こんな状況なのに、いやがっても泣かないのは大したもんだ。その気の強さがいいな」

 耳元で課長の声がしたと思ったら、耳の穴にヌメったものが入ってきた。

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