double cross 《Satomi-SIDE》 Part02

2010.04.06 Tuesday 18:39
yoshino


 課長が、あたしの弱い部分をなめてる。

「黒木くん、やめさせて!」
「……先輩」
「無理だよ。俺と黒木で仕組んだんだから。証拠突きつけたら、あっさり計画に同意したよ」
「……そんな」あたしは愕然とした。
「黒木、成瀬は耳と首が弱いんだな?」
「……はい。どんなに怒ってても、そこを愛撫すると力抜けるって……」

 反応したくないのに、二人がかりの責めに全身がざわめいてしまう。
 顎を持ち上げられ、唇を重ねられる。
 アイマスクをしてても、息の感じで課長だってわかる。黒木くんは煙草吸わないから。
 口を堅く閉じて、必死で守った。


279 名前:double cross《Satomi-SIDE》 投稿日:2010/04/03(土) 16:18:47 ID:dovGPrJf [11/24]

「成瀬さん、頑なだね。そこがまたいいんだけど、いうこと聞いた方がいいんじゃないかな」

 あたしにおかまいなしに、課長が唇を貪ってくる。
 黒木くんも耳と首筋に舌を這わしてる。
 胸や太ももは、どちらに愛撫されてるのか、もうわかんない。
 全身を休みなく触られて、気が緩む。
 あたしが甘く唇を開いたのを、課長は見逃さなかった。
 つに佐伯課長の舌先が、あたしの舌を捉えた。

《離してくれないし……もう、ダメかも》

 抵抗したい気持ちと諦めた方がいいという気持ち。
 天秤は徐々に後者に傾いていく。
 以前にも強引にされたことがあって、そのときもこんな感じだったことを思い出した。

 ――ぴちゃ…。

 舌先が交わる湿った音が響いて、黒木くんが「……先輩」と微かな声で悲しげに呟いた。

「あっ…やっ…」
「甘い唇だな」
「……や…だ」

 油断していると、課長がどんどん侵入してくる。
 口の中で逃げ回るあたしの舌を巧みに追いかけて、捉えて離さない。
 黒木くんの目の前で、あたしは課長とディープキスを繰り返した。
 マスクをつけてるから、黒木くんが今どんな顔をしているのか、何を考えているのかわからない。
 あたしを押さえつけてた手はとっくにどこかに消えたのに、キスが終わるまで抵抗してない自分に気づかなかった。

 あたしが我慢すれば、すべてうまくいくのだろうか。
 何事もない日常に戻れるのだろうか。

「課長、一度だけ…ですか?」
「いいよ。俺も嫁もいりゃ子供もいるしな。関係をもったら不倫仲間だ。家庭を守らなきゃならんし、それ以上無理強いはしない」

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