244 名前:凌辱学舎10  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2007/01/12(金) 00:05:28 ID:wLIyoGcJ

 ──沙夜が夏目涼の目の前で犯されてから一ヶ月が経っていた。
 その日、彼女の応募した新人賞の結果が出た。沙夜の自宅に直接、出版社から電話がかかってき
たのだ。
「天道沙夜さん、ですね」
 巴里出版の編集者が電話越しに丁寧な挨拶をする。沙夜は緊張気味に応対した。
「あ、はい。初めまして」
 受話器を握った手にじわり、と汗がにじむ。相手は編集者である。もし自分がプロになったら、
これから先も付き合っていく相手だ。
 失礼があってはならない。
 そんな沙夜の緊張感を知ってか知らずか、編集者は淡々と言葉を継いでいく。
「今回、あなたの送ってくれた原稿は惜しくも不採用となりました」
「……そうですか」
「ですが、練り込まれた文体に丁寧な心情描写……とても素晴らしい素質をお持ちだと思います。
私は──いえ、私たち巴里出版はあなたの成長に期待していますよ」
 編集者からの暖かい言葉だった。小説自体は最終選考で惜しくも落選したが、次回作を期待して
いる、とわざわざ激励の電話をくれたのだ。
「次回作ができたら、ぜひまた送ってください。待っています」
「は、はい……」
 沙夜の声がうわずった。
 小説家になる──子供のころからの夢に一歩近づいた。
 だが心の片隅でなぜか気持ちが冷めていく。本当ならもっと高揚感を覚えていいはずだ。プロに
なるという夢を手繰り寄せたのだから、もっと歓喜の気持ちが湧き上がってきてもいいはずだ。
 なのに沙夜の心の中では、喜びよりも虚無感のほうが強い。
「どうして……」
 戸惑う胸の奥に去来するのはあのときの記憶だった。
 恋する少年の前でたっぷりと犯された記憶。背筋を突き抜けるような快楽。両脚の付け根で甘く
うずく、自分の女の部分。
 そっと触れると、スカートの上からだというのに、その部分が濡れているのが分かった。指で強
く押すと、背筋に電流のような快感が走った。一ヶ月前、沙夜が処女だったころには考えられない
ほどに性感が高まっている。
「いやらしいな、私……すぐにエッチなことを考えちゃう……せっかくプロ作家に近づいたってい
うのに」
 沙夜は唇をかみ締めた。
 どうしても彼女の心は晴れない。
 本当は、彼女にもその理由が分かっていた。


245 名前:凌辱学舎10  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2007/01/12(金) 00:06:12 ID:wLIyoGcJ

「私が……私が欲しいものは──」
 心の中で、自分にとって最も価値のあるものが、以前とは入れ替わってしまっていることを。
「今の私が、一番求めているのは──」
 夢ではない。
 恋でもない。
 脳裏に浮かぶのは、金髪の不良少年の顔だった。


        *


 沙夜は放課後の廊下を一直線に歩いていた。
 前方から長身の少年がやってくる。
「夏目……くん」
「沙夜ちゃん……」
 二人の視線がからみあった。
 沙夜は涼の目の前で、龍次に犯され、オルガスムスを極めてしまった。一方の涼も沙夜の前で楓
と交わり、童貞を捨てた。互いに恋心を抱いていたはずの二人が──肉欲に負けて、あっさりとす
れ違ってしまった。
 それ以来、一ヶ月近くの間、二人は口を利いていなかった。気まずい空気が二人の間で流れる。
「あ、あの、この間のこと……なんだけど」
「この間?」
「い、いや、一ヶ月もたって今さらかもしれないけど、さ」
 涼がしどろもどろの口調で弁解を始める。
 あれは事故なんだ。お互いに気持ちがどうにかしていたんだ。僕は気にしないから、君もあのと
きのことは忘れよう。もちろん他言は無用だよ。こんなことが他人に知れ渡ったら、何を言われる
か分かったものじゃない。いいよね、沙夜ちゃん。もう一度、やり直そう。
 延々と弁解を重ねる涼を、沙夜は冷めた目で見つめていた。

 どうしてそんなに必死で言い訳しているの?
 私たちがお互いに別の相手とセックスをした事実は変わらないでしょう?
 性欲におぼれて暴走した事実は、何も変わらないでしょう?
 夏目くん──今のあなたは、なにか滑稽だわ。


246 名前:凌辱学舎10  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2007/01/12(金) 00:06:47 ID:wLIyoGcJ

 彼への憧れが、憑き物が落ちたように消えていく。彼女は、噂で聞いてすでに知っていた。涼が
あの後、楓と付き合い始めたことを。
 恋愛感情か、それともただの性欲で結びつきあっているのかは分からない。だがそれなりにお似
合いのカップルなのだろう。少なくとも楓は本気で涼のことが好きなようだし、涼もまた満更でも
なさそうだから。
(私、この人のことが好きだった……のよね)
 龍次にレイプされたことを涼に打ち明けたとき、確かに心が通じ合った実感があった。だが龍次
に犯されるたびに……肌を重ねるたびに……そんな甘やいだ気持ちが吹き飛んでいく。
 沙夜はそっと腹部に手を当てた。そこに宿るものを愛おしむように。まだお腹の膨らみはほとん
ど目立たないが、そこには確かな脈動が息づいていた。
 自分の心を、そして体を本当に支配している人物はただ一人。そう、沙夜が本当に求めているの
は──

 私が一番、欲しいものは。

 圧倒的な肉の感覚が、花芯を疼かせる。
「沙夜ちゃん」
 何か言いかけた涼を制し、沙夜はそっと彼に顔を寄せた。驚く彼を制して、唇にかすめるような
キスを送る。ずっと夢見ていた、涼との口づけ。だが実際にこうしてキスをしても何の感慨もわか
なかった。
 最初で最後の、キスだった。
「さよなら、夏目くん」
 沙夜が淫蕩に微笑む。
 初恋に、別れを告げるように。
「私は、彼のところに行く──」


        *


 放課後の屋上に行くと、すでに金髪の少年が待っていた。
「よく来たな、沙夜」
 龍次がふーっとタバコの煙を吐き出す。
「肉奴隷調教の仕上げだ。今日はお前の、最後の処女ももらうぜ」


247 名前:凌辱学舎10  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2007/01/12(金) 00:07:23 ID:wLIyoGcJ

「さ、最後って……」
 言いかけて、沙夜はハッと気づいた。
「まさかお尻に──」
「お前が俺のものだって証を刻んでやる」
「…………」
「どうした、嫌なのか」
 嫌ではなかった。沙夜はもう、彼のものなのだから。
「あ、いえ、怖くて」
 今までに何度となく膣を貫かれてきた沙夜だが、排泄器官を犯されるのは初めてだ。一度も異物
を挿入されたことのない未通の場所で、彼を受け止めることには不安があった。
「へっ、こいつに手伝わせてやるさ」
 扉を開けて現れたのは美緒だった。風が舞い、セミロングにした亜麻色の髪が大きくなびく。
 なぜ、あなたがここにいるの……と言いかけて、沙夜はすぐに気づいた。
「そう……美緒ちゃんも、なのね」
「へっ、とっくに俺の奴隷なんだよ」
 美緒が悲痛な顔でうつむく。彼女がそっとプリーツスカートをたくしあげた。すらりとした両脚
があらわになる。その付け根には黒い茂みが息づいている。美緒は下着を着けていなかった。おそ
らく龍次の命令だろう。
 沙夜はゆっくりと歩み寄り、親友を抱きしめた。
「そんな顔しないで。二人で一緒に……一緒にこの人に尽くしましょう」
 沙夜は、龍次の子供を身籠っている下腹部をそっと押し付けた。その仕草で、彼女が妊娠してい
ることを悟ったのだろう。美緒は信じられない、といった顔で親友を見つめた。
「沙夜、あなた──」
「私たちはもう彼から逃れられない。一緒に、堕ちていくだけなのよ」
 親友の瞳を覗き込み、言い含める。
 龍次の子供を身籠ったことを知ったのは、つい先日のことだった。両親はもちろん、龍次にもま
だ明かしていない事実。
 どうすればいいのか沙夜には分からなかった。産めばいいのか、堕胎すればいいのか。
 高校一年生で妊娠した、などと周囲に知れれば大変な騒ぎになる。両親にこのことを言えば、卒
倒するかもしれない。
 ただ──今は何も考えたくなかった。今はただ龍次に抱かれ、あの圧倒的な快楽を求めている。
 少なくとも今だけは。
 男を象徴するたくましいもので、自分の奥深くまでを貫いてほしい。そうして性の愉悦を味わい
たい。味わいつくしたい。それだけで頭の中がいっぱいだった。


248 名前:凌辱学舎10  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2007/01/12(金) 00:08:15 ID:wLIyoGcJ

 沙夜の気持ちが伝わったのか、とろん、と美緒の瞳が潤む。
「──分かった」
 決意を固めたように、彼女の背後に回った。
「これ、邪魔だからとっちゃうね、沙夜」
 美緒が言って、制服のスカートが引き摺り下ろされる。続いてショーツも取り去られ、沙夜は純
白の下半身を露出した。
「沙夜のお尻ってかわいいね。胸はこんなに大きいのに、お尻のほうはキュッと締まってるじゃな
い」
 あらわになった尻の合わい目に、美緒がしゃがみこんだ。
「じっくりとほぐしてあげる。じゃないと痛いわよ。あたしも経験あるけど、初めてのときってロ
ストバージンのときよりずっと痛いんだから」
 美緒は小さく笑うと、お尻のすぼまりにキスをした。ぞろり、という感触とともに肛門周辺を舐
めあげられる。
「きゃっ……変な感じ……」
 排泄に使う恥ずかしい場所を、親友に舐められている。途方もない背徳感で、沙夜は全身を振る
わせた。
 未知の性感が急速に目覚めていく。ひく、ひく、と排泄の穴がうごめいている。
「そろそろ、いいだろ。どけよ美緒」
 美緒を押しのけ、龍次が沙夜のアヌスにいきりたったものを宛がう。
「入れちまうぞ、沙夜。今からケツの穴にぶち込んでやるからな」
「ま、待って……まだ、怖いの……お願いだから、もう少し待って!」
 沙夜は涙を浮かべて懇願した。
 不良少年は意に介さず、つんつんと己の分身でアヌスを突いている。ぐい、と放射状のシワを広
げて先端がめり込んだ。
「待って……私、まだ」
 龍次は──待たなかった。沙夜の引き締ったヒップを抱え込み、無情に腰を押し進める。
「おらっ、観念しな!」
 亀頭に押され、尻の窄まりが限界までへこんだ。秘めた穴が、めりめりと音がしそうなほど押し
開かれる。
「あっ、駄目……あ……くぅっ……! 駄目ぇぇぇぇぇっ!」
 沙夜のつぶらな瞳が見開かれた。尻の穴が燃えるように熱い。力ずくで侵入してくるものを括約
筋が必死で押し戻す。
「硬いな」
 龍次はこともなげにつぶやき、なおも乱暴に腰を押し込んできた。


249 名前:凌辱学舎10  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2007/01/12(金) 00:09:22 ID:wLIyoGcJ

「あ、あうっ! 痛いっ! 痛いですっ!」
 肛門を引き裂かれるような痛みに、沙夜は絶叫した。あまりの痛みに目の端から涙が一筋こぼれ
落ちる。
「そら、もう少しだ」
 龍次が沙夜の臀部を思いっきり引き寄せた。ずぶり、と奥まで貫かれ、沙夜の体が痙攣した。と
うとう尻の穴で変態的な結合を果たしてしまった。
「根元まで入れてやったぜ。ケツの穴も最高だな、優等生」
「うう……」
 生まれて初めて体感した肛門での交接に、沙夜の体がぶるぶると震える。あまりの苦しさに噴き
出した脂汗が全身から垂れ落ちる。
「苦しいの……抜いて、お願い」
「抜いて、ほしいのか」
 龍次が耳元でささやく。得意げな声だった。沙夜が自分に逆らえるわけがない、と確信している
かのような。
 この少年が自分のすべてを奪いつくし、凌辱し尽くしたのだ、と沙夜は今さらながらに悟った。
 龍次が円を描くように腰を軽く揺すってみせた。その動きで、限界まで押し広げられた肛門がさ
らに拡張される。
「駄目、動かさないで……痛い」
 龍次は沙夜の懇願を無視し、立ちバックの体勢でおもむろに突き始めた。一突き一突きごとに、
沙夜のバストがぷるんっと揺れる。
「あはは。沙夜のおっぱい、可愛い」
 美緒が嬉しそうに笑って、親友の乳房に手を伸ばした。淡いピンク色の乳首をこりこりと揉みし
だく。乳房は沙夜にとって一番の性感帯だ。快感を知り尽くした同性の愛撫に、沙夜は甘やかな歓
声をあげた。さらに美緒は美しいバストを撫でさすりながら、沙夜の唇に吸い付いていく。
「んっ!」
 美緒に唇を奪われ、沙夜は大きく目を見開いた。お互いに舌を絡めあい、積極的に唾液をすすり
あう。美少女同士が唇を貪る淫靡な光景に、龍次は興奮したのかピストンを加速させる。
 異常なセックスを体感しているうちに、いつしか痛みは薄れていた。代わりに沸きあがってきた
のはどうしようもない悦楽。快美感。背徳感。
 背筋がジン、と痺れるような感覚──
「なに、これ……きちゃう……気持ちよくなっちゃう……!?」
 自分の中に生まれた異様な感覚に、沙夜は戸惑いを隠せなかった。


251 名前:凌辱学舎10  ◆CSwCzse3V2 投稿日:2007/01/12(金) 00:10:31 ID:wLIyoGcJ

「こっちの穴も最高だな。最高の牝奴隷だぜ、お前は」
 勢いよく腰をグラインドさせ、龍次が哄笑した。
「お前は──お前といれば、少しは退屈せずにすむ」
「うううう……」
 沙夜は眉を寄せてうめいた。
 下半身が燃えるように熱かった。
 乙女にとって不浄の穴をえぐられているのに。許してはいけない場所を思う存分犯されているの
に。どうしようもなく気持ちよかった。
「もっと……もっと犯して」
 沙夜は屈服の言葉を口にする。
「あああーっ、イクっ! 私、イッちゃうう!」
「イッちまえよ、沙夜。これから毎日でも犯してやるからよ!」
「あああっ、イクぅぅぅぅぅっ!」
 沙夜が絶叫する。今までで最大のオルガスムスに達すると同時に、直腸の中に熱いものが注ぎ込
まれた。



                            【終わり】

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